麦わら帽子
日本では、夏の農作業や海水浴などによく使用される麦わら帽子は、日除けのためのつばが広く、頭部は丸い形をしているのが一般的です。
現代では、色々なデザインのものが販売されており、リボンや飾りがついているものなど、ファッション小物のひとつとしても取り入れられています。
日本製の麦わら帽子
麦わら帽子は、日本では1872年に河田谷五郎という人が、外国人の帽子を手本に作ったのが始まりとされています。
藁を素材として、手作業で編んで作っていましたが、明治30年頃には麦わら帽子専用のミシンが作られ、それにより大量生産されるようになりました。
つばを広くすれば日除けになるほか、軽くて通気性もあるため、老若男女にかかわらず夏に使用する帽子として全国的に広まりました。
その後、安価な海外製品に押されて国内での生産は激減しつつありますが、岡山県と埼玉県では現在も麦わら帽子の国内2大生産地として、伝統を守りつつ優れた麦わら帽子を作っています。
石田製帽の麦わら帽子
岡山県笠岡市で1897年(明治30年)に創業した石田製帽は、現在も職人の手作業による麦わら帽子を作り続けています。
当初は農作業用の麦わら帽子を製造していましたが、今までの技術を活かしてファッションの一部としての麦わら帽子も製造するようになりました。
しかし、あくまでも主張し過ぎず、ファッションの引き立て役としての帽子作りを目指しています。
現在は、麦わらのほか、マニラ麻やラフィアといった天然素材を使用した帽子も作っていますが、熟練した職人の手による帽子は、何よりもかぶりやすく、形もとても綺麗なので全国から注目されています。
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日本製・麦わら帽子の通販情報
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